南山大学

 

南山大学短期大学部英語科は、前身の南山短期大学の英語教育の経験に基いて新しいスタイルの総合的な英語教育を創造、実践してきましたが、半世紀にわたる使命を終え、2020年3月末に閉学いたしました。短期大学部英語科のWebページをアーカイヴとしてここに残します。

<終り>の中に<始まり>がある

現在はすでになくなっている杁中の南山短期大学の跡地のそばをときどき通ります。そして、時に立ち止まって、その場所を眺めながら、こんなに狭い敷地の中で、あのようなパワフルな教育活動が行われていたのだ、ということに改めて驚き、また、感謝の気持ちがわいてきます。

1968年に英語科単科の短期大学として南山短期大学は誕生しました。英語科設置に遅れること5年、人間関係科が増設されました。その後は、時代の流れの中で、2000年に人間関係科が南山大学人文学部心理人間学科に改組され、2011年には英語科が南山大学短期大学部として山里キャンパスに移動しました。そして、2017年度末、創立50周年記念と時を同じくして南山短期大学、南山大学短期大学部は最後の学年の卒業を迎え、さらに2年後2020年3月に最後の学生達を送り出し、その使命を終えました。

私自身は、1987年4月1日付けで南山短期大学に就職し人間関係科に属しましたが、「キリスト教概論」を担当していたこともあって、英語科と人間関係科の両方の学生と親しく学びを共にすることができました。授業だけでなくいろいろな次元の出会いを振り返って言えることは、「一人ひとりを大切にするキリスト教教育」が単なるモットーに終わることなく、実際の教育現場に確かに息づいていたということです。学生にとっては2年間という時間的な制約があるからこそ深い学びの体験が可能だったとも言えるのではないでしょうか。本当の学び、本当の出会いなら、それは決して消滅してしまうことなく、私たちの中に留まり、深まり、その影響は社会の中に広がっていきます。まさに、終わりは新しい事の始まりです。

「一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ」(ヨハネ福音書12章24節)

南山短期大学、南山大学短期大学部の教育実践にかかわられた、今は故人となられた方々も含め、すべての教職員、同窓生に心から感謝いたします。本当にありがとうございました。

2020年3月

南山学園 理事長
南山大学 短期大学部 教授
市瀬 英昭