南山大学 国際教養学部 Faculty of Global Liberal Studies

輝け!南山GLS キャリアの取り組み キャリア講演会レポート

2025年度「キャリアデザイン1」講義 第6回「メディアとキャリアデザイン」

2026.02.16

▼講演会

主催:国際教養学科
日付:2026年1月20日(火)
場所:D棟B1教室
内容:「メディアとキャリアデザイン」
講師:岩田仲弘氏(中日新聞社 編集局国際部長)
参加者:「キャリアデザイン」(授業担当者:道田悦代、篭橋一輝、勝愼将)登録学生137名

 

概要: 7日目の授業では、新聞社の特派員としてアメリカの社会・政治の取材・記事執筆に長年携わってこられた岩田さんにご登壇頂きました。取材のご経験を交えて、近年の激動のアメリカ政治と社会について読み問いていただきました。とりわけ政治がメディアに与える影響、メディアが世論形成に与える影響、新聞を含めた既存メディアの役割についてご講義いただきました。またネットニュース、SNSYoutubeなど様々な媒体があるなか、多様な情報を今後どのように取捨選択し活用していけばよいのかという問いを学生に頂きました。

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履修学生のコメント:

今回の講義で、新聞という信頼性の高いメディアで取材を続けてこられた岩田さんからアメリカ政治の現状やメディアを取り巻く厳しい状況について直接お話を聞くことができ、大変貴重な時間となった。SNSや新興メディアを通じて不確かな情報や偏った意見が拡散されやすい現代において、事実確認を重ね、責任を持って報道する新聞の役割の重要性を改めて実感した。また、政権や権力にとって不都合な内容であっても、法の支配や報道の自由という原則を守ろうとする姿勢から、記者としての強い使命感を感じた。また、自分の将来を考えたとき、どのような進路を選んだとしても情報をうのみにせず、多角的な視点を持ち、自分の仕事に責任を持って行動することの大切さを学んだ。この講義で得た学びを、今後の進路選択や将来の働き方に生かしていきたい。(林しなのさん)

 

今回の講義を通して、アメリカ・ファーストという理念が、単なるスローガンではなく、外交・経済・メディア戦略全体を貫く一貫した姿勢であることを理解いたしました。特に、国際協調よりも自国の利益を優先する考え方が、関税強化や国際機関からの離脱といった具体的政策として表れている点が印象的でした。また、トランプ氏の分かりやすく断定的な言葉遣いが、支持を集める一方で、社会の分断や批判を招く要因にもなっていることを、メディアの役割とあわせて考える必要があると感じました。さらに、法の支配よりも力を重視する姿勢が国際秩序に与える影響についても、長期的な視点で捉える重要性を学びました。本講義は、現代の国際政治を理解する上で、メディアの伝え方と政治指導者の言動を批判的に考察する契機となりました。(平井 海莉さん)

 

私は本日の講義で、フェンタニル問題や白人労働者層の「絶望死」の増加が、トランプ支持の社会的背景として示されていた点は説得力があり、単なるポピュリズムとして片付けられない構造的問題が存在することを理解できた。一方で、根拠の不確かな情報の拡散や、批判的メディアを排除する姿勢は、民主主義の基盤である言論・報道の自由を脅かすものであり、強い危機感を覚えた。本日の講義を通して、アメリカ政治の変化は一国の問題にとどまらず、国際社会全体、特に日米同盟を重視する日本にとっても無関係ではないことを実感した。今後は、力による秩序と法に基づく秩序のどちらを重視すべきか、より主体的に考えていく必要があると感じた。(飯塚 菜月さん)

 

今回のキャリアデザインの講義を通して、自分の将来設計は個人の努力だけでなく、社会や国際情勢の影響を大きく受けるものだと改めて感じた。特にトランプ大統領の政治姿勢を見ていると、その大胆で時に強引ともいえる行動によって、国際秩序が揺さぶられ、日本も振り回される可能性が高いと私は感じる。アメリカ・ファーストを前面に出し、関税や外交で強硬な態度を取ることで、日本企業の経済活動や雇用環境にも不確実性が生じるだろう。このような先行きの見えにくい時代においては、ひとつの会社や安定神話に依存したキャリア観は通用しにくいと考える。だからこそ、自分の強みやスキルを主体的に磨き、社会の変化に柔軟に対応できる力を身につけることが重要である。キャリアデザインとは、単なる職業選択ではなく、不安定な時代を生き抜くために必要だと感じた。(久米 陽斗さん)

 

今日の授業では、メディアの存在意義とともに、報道機関で働く人の仕事の重要さについて学ぶことができた。ジェファソン大統領の「新聞なき政府か、政府なき新聞か」という言葉を聞き、民主主義において報道が権力を監視する役割を担っているということが分かった。しかし現代では、トランプ氏とメディアの対立に見られるように、「言論の自由」が色々な捉え方がされていることが印象に残った。特に、ホワイトハウスのSNSAIによる誤った情報が発信される例を知り、何が事実で何が間違いなのかを見極めることの難しさを感じた。その中で、報道機関で働く人たちは、権力の暴走をチェックし、事実確認を重ねながら正確な情報を伝えるという重い責任を負っているのだ。報道機関の人たちは批判や圧力を受ける場面も多いと思うが、私たちが事実を知り、安心して暮らすためには欠かせない仕事であると思った。また、私たち市民のメディアリテラシーも重要だと改めて思った。(溝口 莉央さん)

トランプ政権下のアメリカ政治が単なる一国の問題ではなく、国際秩序や民主主義そのものに大きな影響を与えていることを強く実感した。印象に残ったのは、国内の分断や白人労働者層の不満、フェンタニル問題といった社会的課題が、「アメリカ・ファースト」や対外強硬政策と結びついている点である。過度な愛国心や排外主義は戦争の勃発や平和から遠ざかってしまう場合もある。またメディアへの圧力やフェイクニュースの拡散、ニュース砂漠の拡大は、民主主義を支える情報基盤が脆弱化していることを示しており、世界共通の課題だと感じた。物事を一面的に捉えず、背景にある社会構造や情報のあり方を意識して考える力を身につけたい。(若松 真樹さん)

メディアにおいて多角的な視点で物事を見るということは、国際教養学部で身につける力とも整合的で非常に重要である。講義をうけて、メディアで働くことも将来の選択の1つとしてとても良いと思った。取材を通じて得られた情報に対して情報料としてお金を払うのは、報道を支えるために必要であるという内容には確かに納得がいった。一方、講義内で質問させていただいたが、情報の有料化は情報を広く共有するという目的とは矛盾するのではないかと考えた。何かこの課題を軽減するために経済学的な手法などもあるのかに興味をもった。(加藤 晴大さん)

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