南山大学 国際教養学部 Faculty of Global Liberal Studies

留学体験記 個人留学 北米

自分がやりたいと思うこと、学びたいと思うことに正直になることの大切さを感じた(吉田 侑伽さん)

  • 留学した国・都市:アメリカ合衆国 Wisconsin州 Madison
  • 留学した時期:2年生の8月から3年生の5月まで約9か月間

この国への個人留学を選んだ理由

アメリカ国内で見た時の大学のレベルの高さ、学部や受講できるクラスの種類の多さにひかれて選びました。

また、日本語の教育が盛んであり、日本語学習を通して現地生徒と関われる機会が多いと聞いたことも理由の一つです。

個人留学を通して得られたこと・学んだこと

自分がやりたいと思うこと、学びたいと思うことに正直になることの大切さを感じました。

私自身、周りの友達がこうだから、両親にこういわれたから、といったついつい他人任せな選択をすることが多くありました。周囲からのアドバイスを聞くことももちろん大切ですが、最終的な決断をするのは私自身であって、自分の判断に責任を持てる人こそ失敗や挫折をしてももう一度立ち上がることができるのだと思います。
どこの国の大学に、どの期間留学するのか、どの授業を受けるのか、どうやって生活するか…両親も友達もいない環境で留学生活を送ることは常に決断の連続でした。今振り返れば、あの時は失敗だと思った決断も、今の自分につながっていると思うことができます。

でもこれは、あの時の私がどの選択をすべきか、時間をかけて逃げずに向き合った証拠だと考えています。自分の本当の気持ちに耳を傾けて行動をする力は、私が留学を通して一番自分が変わったところだと思っています。

生活面において、準備しておいた方がいいこと

体調管理のために常備薬の準備を念入りにすることをお勧めします。
大体のものは通販で手にはいる時代になりましたが、薬だけは海外で手に入れることがとても難しいです。留学先で切れてしまわないように、余分に持っていくことを強くおすすめします。

後は、学校が提供しているフリーフードや寄付の品の配布の情報を集めておくことをお勧めします。
私の派遣先大学では、賞味期限の近い食品や形が不ぞろいの野菜、学食で余ったおかずなどを低価格で販売している団体がありました。また、大きな家具なども寄付がある場合があります。
InstagramやFacebook等で活動について投稿しているところが多いので、チェックしておくことをお勧めします。

学業面において、準備しておいた方がいいこと

留学に行った人がよく言うことですが、「日本のことについて語れるようになること」です。

自分の地域ではどうなのか、留学先の国と日本はどう違うのか、皆さんが想像する以上に日本の視点や意見を求められる機会が多いです。実際に授業内で発言を求められなくても、自分の国で起きた事例と比較することは、レポートやプレゼンのネタにもなります。
英語の長文を読むことにおいても、母国語である程度予備知識があると読むスピードや理解度が格段に上がります。南山の講義、新聞、本、YouTube、自分が取り組みやすい方法で興味のあるトピックについて調べておくといいかもしれません。

後は、英語で情報を整理する方法を探しておくことです。
南山での授業に比べて、一回の授業で扱う情報の量が多く、英語の専門用語が沢山でてくる場合もあります。授業内ですべて理解することが難しくても、ある程度自分なりのノートの取り方、まとめ方を確立しておくと、授業中・授業後スムーズにいくと思います。

その他、後輩へのメッセージなど

留学は、自分と向き合い、自分が学びたいことに時間を使える、とても贅沢な時間です。

日本で大学生活を送っていたら見逃していたかもしれない自分の新たな一面に出会い、新しい考えに出会い、留学がなければ知り合うことのなかった人との出会いが待っています。大学生活の中の時間を留学にあてることは、準備にお金と時間がかかる分、得られるものは一生ものだと思います。

今既に留学に行くことが決まっている人も、一度立ち止まって、自分はどうして留学にいくのか、どんな自分になりたいのか、じっくり考える時間をとってみることをおすすめします。
留学生活に正解はありません。YouTubeやInstagramには留学に関する投稿があふれていますが、それもまた留学生活の一部を切り取ったものにすぎません。それ以上に楽しいことも、苦しいことも、沢山あります。苦しい時こそ、自分が大きく成長するチャンスです。その時は分からなくても、未来の自分はきっとその苦しみをパワーに変えています。自分自身が考えて出した答えなら、それはすべて正解です。ぜひ沢山悩んで、考えて、その先にある沢山の成長と発見を手に入れてください。

私の経験がみなさんの留学を少しでも充実したものにする手助けになれば幸いです。

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