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畑野ゼミ(ドイツ語圏の芸術)
| 科目名 | 演習(ドイツ語圏の芸術) |
|---|---|
| 担当教員 | 畑野 小百合 |
| シラバス | 演習Ⅰ・Ⅲ 演習Ⅱ・Ⅳ |
| 日時 | 第1クオーター(4月~5月)、第3クオーター(9月~11月) |
授業概要
このゼミでは、以下の3つの力を育てることを目標にしています。
- ドイツ語圏の芸術に対する自らの関心を、外国語運用能力を活かして深めていく力
- 適切な調査と論理的な考察を通して得た見解を、学術的な文章にまとめる力
- 作者の創造性や他の研究者の研究成果、他のゼミ生の関心に敬意を払い、発展性のある議論をする力
このゼミでは、ドイツ語圏の芸術について網羅的な知識を身につけることは求めません。一方で、絶対的に必要なのは、誠実な研究をする姿勢です。研究に対して誠実であるためには、さまざまな能力(外国語能力を含む)を駆使してできる限りの情報を集め、それぞれの情報について、可能な限り中立的な立場で評価する努力が必要です。また、しっかりと時間を取って研究対象に向き合い、そこで生じていることを理解し、自分自身の力で言語化する必要があります。さらに、これまでの研究と自身の考察を比較する中で見えてきた自分自身の立ち位置について、背伸びすることなく、過小評価することもなく、適切に相手に伝えることができるコミュニケーション能力が必要です。
ここまで読んで、「そんなの『芸術ゼミ』と聞いて期待したことと違う!」とがっかりされた方がいるかもしれません。しかし、ここは娯楽の場ではなく、学問の場です。芸術にかんするテーマで学問をする気概のある学生の受講をお待ちしています。
授業担当者の専門は音楽学(西洋音楽史)ですが、このゼミでは、美術、舞踊、文学、演劇など、音楽に限らず、人の創造性が働く芸術分野全般を視野に入れています。学生同士の議論を通して、同じ時代の諸芸術間に見られる共通性や違い、影響関係などについて理解を深めていけるところが、このゼミの面白さだろうと思います。
このゼミには、楽器や美術、バレエなど、何かしらの芸術経験のある学生が多く在籍しています。それぞれの経験や関心を尊重しつつ、ドイツ学科での学びを十全に活かして、卒業論文の完成を目指します。