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中級講読B

科目名 中級講読B
担当教員 齋藤 敬之
シラバス 2025年度:こちらをご覧ください。
日時 2025年度:第4クォーター(11月~1月)全14回

授業概要

これまでに学んだ文法を復習しながら、ドイツ語圏の社会や文化に関わるさまざまな種類の文章を読むことによって、読解力の向上に努めます。その際主述関係や修飾関係などに注意を払って長文の構造を理解するとともに、要点や論旨を把握することができるように訓練します。

授業は各受講生の予習を前提に進めます。

授業の内容

ドイツ語圏の人々の暮らしや社会、文化に関する読解テキストを用いて、各章のテーマがどういうものかという全体と個々の文章や表現の意味はどのように取れるのかという細部の関係を意識しながら、まとまった文章を丁寧に読む経験を積んでもらう場としています。履修者にとっては未習あるいは難解な文法事項も含まれているので、適宜文法解説や練習も盛り込んでいます。

学生の感想・コメント

  • ある程度の長さの文章はざっと読んで内容をなんとなく把握することはよくあっても、この授業でのように一文一文細かく読み込み解釈の根拠を追求することはあまりなかったので、この授業を受けることで文法などをしっかりと理解し、他の授業で習ってきたことの復習もになりました。重要な部分を繰り返しおっしゃってくださるのですごく記憶に残りやすかったです。文法書の解説や練習問題を資料としてウェブクラスに挙げてくださっていてすごく勉強しやすかったです。ドイツ語の文章を複数読むのでドイツのことを知るきっかけにもなるな、と感じました。
  • ドイツ語の記事を文の前後関係から翻訳します。比較的緩やかなペースで進むため、じっくりと理解につなげることができました。普段の読解では曖昧にしていたような文中の語句にも、注意して翻訳する機会になりました。速読とはまた違いますが、ドイツ文献読解力を身に着けることに役立ちました。
  • ドイツ語の長文を隅々まで読んで理解することが他の授業ではあまり経験できなかったことなので、この授業ではそれが新鮮でした。ドイツ語の文法やニュアンスを考慮して翻訳するのは簡単な作業ではありませんでしたが、文全体を理解できたときの達成感も同時に感じられました。三年生でこの科目を履修しましたが、必修ドイツ語の授業が減っていく中で復習の良い機会にもなったと思います。
  • 私は現在2年生のため、授業で読み進める文章に出てくる単語や文法はまだ知らないことが多かったですが、非常に勉強になりました。普段のドイツ語の授業よりもさらに高度な文法を使った文章が多くあるため、しっかりと長文を読むトレーニングがしたいという人にはぴったりの授業だと思います。また課題では独訳や和訳をしたり、作文をしたりするなど内容が充実しており、丁寧な解説もしてもらえます。
  • 今回の授業でまだ習っていない文法を学ぶことに当初不安がありましたが、一つ一つ課題で復習し続けて、訳をしたことで日本語訳と文法の仕組みが英語と比較しても似ていて、途中から脳で英語の文法とリンクし、スラスラと理解出来るところも増えたので、これから必修のドイツで習う時に不安にならずに済みそうだと感じ、自信に繋がりました。

担当教員のコメント

毎回の授業では、指名した受講生に訳文を発表してもらい、きちんとポイントを押さえているところや改善点、修正点などを全体で共有するようにしています。それによって、受講生と教員が用意した訳文で違いがあった時にどちらがより適切かといった点で考えさせられ、受講生の訳文の方がよく仕上がっていると思うことも少なくありません。

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