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ドイツ史

科目名 ドイツ史
担当教員 齋藤 敬之
シラバス 2025年度:こちらをご覧ください。
日時 2025年度:第1クォーター(4月~5月)全14回

授業概要

「ドイツ」という国はEUの中心としてヨーロッパをリードする国として知られていますが、その歴史をたどると「ドイツ」が意味する地域や空間は時代によって一定ではありませんでした。この授業では、中世までさかのぼり、政治や社会、文化といったさまざまな側面を具体的に検討しながら、時代ごとの変化や現代との違いについて考えてみたいと思います。

授業の内容

中世など古い時代にさかのぼると、「ドイツ」という地域や空間は当たり前の存在ではありませんでした。今回はとくに「神聖ローマ帝国」に焦点を当て、なぜ「ローマ帝国」が「ドイツ」にあったのか、当時の国家構造や社会の特徴は何か、といったテーマを扱いながら、「ドイツ」の歴史を考察してもらう機会としています。その際、画像資料や地図、授業担当者がドイツで撮ってきた写真などもできるだけ多く提示し、またそれらを解釈してもらう課題も出すことで、歴史事象に関する関心を持ってもらうように留意しています。

学生の感想・コメント

  • 高校の時の世界史便覧にのっていた資料などを深堀して歴史を学ぶことができる授業でした。皇帝からの文や実際の写真を見ることでより身近に中世ドイツを感じることができて興味が湧きました。特にルターの風刺画は現代の私たちが見ても伝わるので昔の人も同じように見ていたんだなあと想像することが楽しかったです。家に帰ってからまったく開いていなかった世界史の教科書を開いて確認すると納得がいく出来事もあったりして知識を深めることができて良かったです。
  • 高校では世界史を学んだので、中世ドイツを中心とした歴史について、自分の知らないことについて学びたいと思いこの授業を履修しました。たくさんの資料を用いながら、都市の移り変わりについて分析したり、当時の領主に与えられた特権はどういったものだったのかについ読み解いたりするのは新鮮で楽しかったです。高校で学習した背景に加えて様々な視点から知識を深めることができました。
  • 自分はドイツの歴史に興味を持ち、授業の評判が良かったのでこの授業を受講しました。先生が授業中にスライドでわかりやすく説明してくれ、なぜそうなっているのかと言う説明もしっかりとしてくれたので、疑問が生じたときに説明を聞いて理解することができとても面白い授業だと感じました。また、リアクションペーパーに書いた疑問についても回答してくれるので、どうしてその出来事が起こったのかなどの疑問をそのままにせず理解して進んでいけるのがこの講義の良い点だと思います。
  • 世界史はあまり得意ではなかったのですが、興味本位でドイツ史をとってみました。高校の世界史で習った様々な単語がでてきて懐かしさを感じながら、高校の世界史の授業では教えてもらえなかった詳細な事柄までを教えてくださるので、「単語をただ覚える」ではなく「歴史を知る」という感覚でした。詳細まで知ることによって、歴史をより身近に感じることができたり、先生が現代と絡めておもしろわかりやすく説明してくださるので、初めて歴史に親近感を抱き、面白いなと感じました。
  • フランス学科であるがヨーロッパの他の国の歴史にも興味があり、この授業を受講した。内容としては高校の世界史に出てくるような歴史であったが、それよりもより深く知ることが出来たのでとても面白かった。また写真や条約の資料などを用いて課題などを通じてこれはこういうことを言っているのか?と予想しながら授業を受けれたので、よりドイツ史が好きになった。
  • 講義を受けたことで、ドイツに対して少し詳しくなれた気がした。この講義の内容は、中学高校で習った内容はもちろん、そこでは学べないよりディープな部分の内容も学ぶことが出来た。特に、講義内で実際に先生が留学に行った際の写真なども出てくるため、現地の感覚がつかみやすくとても良かった。さらに講義資料とは別に、授業毎に紙のレジュメが配られるところも個人的には、書き込みができて嬉しかった。
  • この授業では、文字だけでなく様々な資料も見ながら学ぶことができるため、当時の考え方や捉え方などをわかりやすく理解することができました。また、歴史の話ばかりではなく、先生が観光したときのお話も聞くことができるため、ドイツにさらに興味を持つことができました。歴史をだた覚えるだけでなく、理解することができる授業を受けることができます。
  • 自分は高校で世界史を選択していなかったので、興味を持ったり授業についていけるか不安だったけれど、様々な新しい発見や学びを得ることが出来て面白かったと感じました。この授業はドイツという枠組みにとらわれた歴史の授業ではなく、自分が持っている固定概念がいかに歴史の捉え方に影響を与えているかを改めて考えさせられる授業でした。今回ドイツに焦点を当てた授業だったけれど、自分が思っていたよりも世界史の流れは複雑でかつ様々な視点からの考え方が詰まっていると感じ、日本史とはまた違った価値観と知識を得られました。
  • この授業全体を通して、自分の中で歴史の見方が少し変わった気がする。今までは、時系列で起こった出来事を追っていく程度であったが、この授業を受けてから、そういった出来事に加え、課題でもあったように地理的な変化などをみていくことでドイツと、周りの国との関係が見えてきたりと視野が広がった。また、高校の時の世界史の授業で、何となくで覚えていた「諸侯」や「皇帝」、「主権国家」などといった単語の意味を改めて考えさせられる機会が多く、高校の世界史よりもさらに深く、専門的な知識を学ぶことができた。
  • 毎回配布される資料を基に講義が進めてられていくので、自分なりのメモを取りながら簡単に内容を理解していくことが出来て良かったです。また、当時の写真などを見ることでよりドイツについての理解を深めることが出来ました。ただ講義を聞き続けるだけでなく、授業中に意見交換や話し合いの時間があって面白かったです。世界史で習った内容から更にドイツに着目して深く学ぶことが出来るので、高校で世界史を取っていた人やヨーロッパ史が好きな人に特におすすめです。
  • 画像や地図などの資料が毎授業あったため、比較しながら考えることができましたし想像がしやすかったです。言語を学ぶのが好きでドイツ語に興味を持ちドイツ学科に入りましたが、歴史については不安な部分が多くありました。この講義を通して言葉の関係や歴史背景に対してどういった視点で判断するのがより良いのか考えさせられました。偏った判断になりがちだったところもあり、今のドイツと異なるところや結びつけられるところ、一般的なイメージやそうでないところを歴史的背景から様々な角度で見えるように今後ひとつひとつ理解を深めていきたいと思いました。

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