ドイツ研究の基礎(言語・文化)
| 科目名 | ドイツ研究の基礎(言語・文化) |
|---|---|
| 担当教員 | 畑野 小百合 |
| シラバス | こちらをご参照ください。 |
| 日時 | 第2クォーター(6月~7月)全14回 |
授業概要
この授業は、ドイツ学科1年生の必修科目です。そのため、学生が今後各自の関心を深めていくことができるようにとの考えから、ドイツ語圏の文化に関する幅広い知識を養うことを目的にしています。授業でもっとも重視していることは、ドイツ語圏の文化の多様性を認識することです。さまざまなトピックを扱う中で、多様なものが共存し作用し合う場として、ドイツ語圏の文化を捉えることを目指しています。
授業の内容
ここでは、国歌をテーマにした回の授業の内容をご紹介します。
授業の冒頭では、ドイツ、オーストリア、スイス、リヒテンシュタインの国歌をオーケストラ版で聴き、どの音楽がどの国の国歌であるかを当てるクイズを行いました。次に、かつてオーストリア国歌であったハイドンによる旋律がドイツ国歌として歌われるようになるまでの歴史的経緯や、現在のイギリス国歌の旋律がドイツ語圏のさまざまな国の国歌として用いられてきた事情について学びました。
それに続いて、現在のドイツ国歌で歌われているファラースレーベンの詩の形式を学習し、強弱の規則を意識しながら音読する練習をしました。最後に、一節ずつ旋律を確認し、詩を旋律にのせて歌いました。履修生の多くは入学後2週間程度であり、ドイツ語を学び始めて間もない時期でしたが、法則を見出しながら、音楽にのせてドイツ語を美しく発音することができていました。この経験は、毎日のドイツ語の学習にも活かされることでしょう。
学生の感想・コメント
Aさん
様々な視点から見たドイツの文化を学べるので、ドイツに対する幅広い知識が得られて、とてもためになります。
Bさん
ドイツ語圏の文化について学ぶのですが、特に私は今まで聞いたことのなかったドイツ語での歌を聴いたり歌ったりする時間が好きです。また音楽以外にもその国のイベントなども学ぶことができ、もっと知りたいという気持ちで授業を受けています。
担当教員のコメント
それぞれの視点からドイツ語圏への関心を深めてもらえているようで嬉しく思います。この授業では、外部講師の方をお招きし、専門分野について話していただく回も用意しています。ドイツ語圏の文化に関する幅広い知識を身につける中で、それぞれの学生にドイツ語圏について専門的に学ぶことのポジティヴな意味を見出してもらいたいと考えています。