学科イベント 講演会・ワークショップ
ドイツ学科、ヨーロッパ研究センター主催講演会「近代歴史学の父、ランケ」
2023年04月10日
4月24日(月)、ヨーロッパ研究センターとドイツ学科共同主催で講演会が開催されました。講演者には、レオポルト・フォン・ランケやエルンスト・トレルチといった19世紀の史学史や歴史思想をご専門とされる国立音楽大学名誉教授の佐藤真一氏をお招きし、「近代歴史学の父、ランケ」と題して講演いただきました。
講演では、まずドイツの各地方の風景や街並みを紹介して学生をはじめとする聴講者の興味を喚起していただきました。そして、ランケが生まれた19世紀初頭のナポレオン戦争期前後のドイツの情勢を踏まえつつ、ランケの経歴や業績、そしてランケが「近代歴史学の父」と呼ばれる所以である史料(ドイツ語でQuelle、「泉」という意味もあります)や歴史学に対する学問的姿勢を解説いただきました。
歴史を学ぶことは多かれ少なかれ私たちが馴染んできたことですが、それが歴史学という学問の上に成り立っていること、また過去を厳密かつ批判的に見る必要があることを再認識させてくれる講演となったと思います。
佐藤真一氏
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