進路 卒業生の活躍の様子
【卒業生の声】夢
2019年07月08日
私は高校生の頃からドイツに行きたいと思っており、日本で大学に通っている間にドイツ語をできるだけ習得をしておこうと思い南山大学ドイツ学科へ進学をしました。
なぜ高校生のうちからドイツへ行こうと決めていたかというと、漠然とドイツでサッカーをしたいという思いがあったからです。もっと言えば、ヨーロッパでサッカーをしたいというところから始まりました。ここで一つ言っておきたいことがありますが、私は特別サッカーがうまいとか小さい頃特別な選手だったわけではありません。どこにでもいるただの1人のサッカー少年でしたが、ただちょっと人よりもサッカーが好きなだけです。
話を戻しますと、希望通りドイツ学科へ入学はできたもののまだ四年間あるという気の緩みから、大学一年生の間は勉学にそれほど力を注ぐことができませんでした。私は大学のサッカー部に入部しており、ひたすらサッカーにだけ熱を入れ込むというあまりよろしくない一年を過ごしてしまいました。
二年生に上級する前の春休みに、流石にこのままではいけないという思いと、もう行くタイミングはここしかないという思いから、二年生の夏休みに一ヶ月ドイツ留学をする決断をしました。この時は留学会社に斡旋してもらい、ハイデルベルグという街で一ヶ月語学学校へ通うというプランでした。自分の中でこの留学は卒業後ドイツへ行く前の下見という扱いでした。その際現地で直接チームに交渉をして6部リーグのチームで一ヶ月だけ練習に参加することもできました。
この留学が結果的にターニングポイントとなりました。卒業したらドイツへ行きたいという思いはより強くなり、自分のドイツ語の出来なさに直面して早い段階からドイツ語に本格的に取り組まないといけないと気付かされました。その後からは大学でサッカーと勉強を出来る限り両立していくという日々を送るようになりました。そしてだんだんとただサッカーをしにいくわけにもいかないと思うようになり、将来のことも真剣に考えるようになりました。
サッカーに関わる仕事がしたいというのは昔から思っていて、当時サッカークラブ運営などに興味がありドイツのプロサッカークラブで自分のやりたいポストで働くという夢を抱きました。どうしたらドイツでそういった仕事につけるかと逆算していた時に、まずはドイツにあるケルン体育大学でスポーツマネジメントを学ぶしかいないと思いました。
ドイツで大学に行くのであればいよいよしっかりとしたドイツ語が必要となり、四年生の頃には基本的にドイツ語しか話さないというゼミに入りました。卒業したらすぐにドイツへ行きサッカーをしながら大学にあるドイツ語コースに通いたいと思い、ドイツ語コースに入るために必要なB1という語学レベルテストの80%以上という成績を渡独前までにとりました。
渡独してからはすぐに大学のドイツ語コースへ入学し、夏にスポーツテストに受かり冬に二度目の語学試験に合格して、渡独から一年後に正式にケルン体育大学のスポーツマネジメント&コミュニケーション学科に入学を果たしました。
サッカーのプレーも渡独後すぐに開始しました。1年目は5部リーグのチームに入り、現在は6部リーグのチームでプレーをしています。当然お金がないと生活することはできないのでバイトもしております。以前はスポーツメディア分析会社でバイトをしており、現在は一般企業のメディア分析会社でインターンシップという扱いで週に20時間ほど働いております。
夢を追いかけてドイツに来て3年の時が過ぎましたが、まだまだ自分の目指しているところには程遠いのが現実です。しかし、夢が叶うまでこれからも挑戦し続けます。
高野聖也(2016年度卒)