アジア学科
【2024年1月28日開催】「ユネスコ無形文化遺産・南音と古琴の世界を訪ねる」【アジア学科主催講演会】
2023年12月19日
講演会&コンサート「ユネスコ無形文化遺産・南音と古琴の世界を訪ねる」
日 時:2024年1月28日(日)、15:30 ~ 17:00
会 場:南山大学R棟1階 フラッテンホール
主 催:外国語学部アジア学科
共 催:人類学研究所
講 師:蔡雅藝、陳思来
(通訳)王維(長崎大学多文化社会学部・教授)
お問合せ:外国語学部アジア学科合同研究室
*申し込み不要、参加無料。
プログラム:
15:30:開会挨拶 中裕史(南山大学外国語学部アジア学科・教授)
15:35:講演・演奏 蔡雅藝、陳思来
16:45:質疑応答
17:00:閉会
(司会進行:張玉玲(南山大学外国語学部アジア学科・教授))
演奏曲:(曲目変更の可能性あり)
・瀟湘水雲(古琴) 陳思来
・霏霏颯颯(南音) 蔡雅藝(琵琶&歌)・陳思来(洞蕭)
・流水(古琴と南音) 陳思来(古琴)蔡雅藝(洞蕭)
・四宝(打楽器)と琵琶
趣 旨:
南音と古琴とは、ユネスコの「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に登録された中国伝統音楽である。
現存する最古の漢民族音楽とされる南音は、華僑の故郷としても知られる中国泉州を発祥地とする。泉州は、かつて東アジアにおける交通の要所で、様々な民族、文化、宗教が行き交う国際色豊かな町であり、このような泉州を舞台に、南音は古代中原の(歌舞、詩曲、劇)音楽と密接に関わりながら、地域の他の音楽と融合していった。また、福建出身の華人の移住とともに南音は、東南アジアなどの地域にも広く伝わっている。一方、古琴は、平安時代に大陸から日本にも伝来し、平安貴族の間で愛されていた。一時的に衰退していたが、江戸時代に日本に渡来した東皋心越禅僧が、長崎興福寺を通して、古琴音楽を蘇らせた。心越は古琴、書画、篆刻などの中国文化を日本に伝え、日本の古琴楽の中興の祖ともされる。