Special Contents アジア学科の授業風景
基礎演習II
科目名 | 基礎演習II |
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担当教員 | 鈴木史己 |
授業概要 | この授業は演習形式で行われる。3・4年次の演習履修に向けて、基礎演習Iに続けて、アジア研究に必要な方法論に関する基本的知識を習得することを目標とする。演習形式の授業を実施し、各教員の専門分野に関する資料を学生自らが収集し、データを整理・分析して発表しあう。また、学生同士でプレゼン・質疑応答をすることで、プレゼンテーション技術の向上を図る。 |
科目の全体像 | 南山大学シラバスを参照 |
日時 | 第4クォーター(11月~1月) |
授業の内容 |
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学生の感想・コメント
- この授業では、今まで触れたことのなかった紙媒体の中日辞典と中中辞典を使って辞書自体の特徴を探したり言葉を調べたりしたため、意外とそれぞれの辞書に相違点があることに気づけた。特に印象に残っているのは、台湾の学生から教えてもらった台湾の流行語を発表する授業で、どの言葉も少し使ってみたくなるような面白い意味や背景があった。
- 今まであまり中国語の単語自体に注目したことはなかったので、授業で辞書で単語を調べたり、台湾人の学生と交流し、単語を調べることで、単語の語源や辞書の使い方などを学ぶことができました。これらのおかげで自分の視野が広がったと思いました。
- 中国語の辞書を使うことは少ないので、実際に触れて調べることで新しい発見があった。発表の時に私たちが気付かなかった点や中国語の豆知識を教えてくださるのでとても勉強になった。発表の際に大まかなアウトラインを先に掲示してくださったので、スライドの作成がやりやすかった。
- グループで中国語に関するテーマを絞ってスライドを作成し発表するという流れがよかった。回数を重ねて他のグループの発表を聞いて、自分の発表を振り返り、改善するというサイクルができていたので、とてもためになった。
- 主にグループワーク活動で授業が進んでいくため、周りの人とのコミュニケーションや協力が大事であると感じます。最初は辞書比較でそんなに情報があるのかな、と思ったこともあるのですが、他の班の発表と自分の班の発表内容が全然違ったり、似ていても少し違うポイントがあったりして、辞書一つでたくさんの知識を得ることができると学び、面白かったです。
担当教員
今は紙の辞書どころか電子辞書も使わず、インターネットの情報を参照する外国語学習者が多くなっています。それを頭ごなしに否定するつもりはありませんが、外国語辞書にはその言語の特徴や、編纂者の考え方が色濃く現れています。辞書のおもしろさを知ってほしいという思いから、「中国語の辞書」というテーマを設定しました。ワークを重ねることで、中国語の魅力を再発見できた様子がコメントからうかがえるのはうれしいことです。また、辞書の引き方ひとつをとっても、自分が見つけたことをメンバーと共有したり、第三者に要領よく伝えたりすることは意外と難しく、そこに各自の個性が発揮されます。この授業を通して得られた気づきや発見を、受講生それぞれが今後に活かしてもらえたらと願っています。