Special Contents 留学体験談

インドネシア(2024年度)

自分の選択に責任を持ち、納得のいくかたちで学びたい。

インドネシア大学のキャンパスで

氏名 岩堀珠希(2021年度入学)
留学の区分 私費留学
留学先 インドネシア大学 (2024年8月~2024年12月)

留学前

デポックの街並みと渋滞

 南山大学で3年間インドネシア語を学ぶうちに、「もっと実際に使ってみたい」「現地で学んでみたい」という気持ちが強くなり、就職活動を始める前に休学と留学を決意しました。渡航までの準備期間は、アルバイトをして留学資金を貯めながら、ビザの申請や住まい探しなど、慣れない手続きを一つずつ進めていきました。忙しい日々ではありましたが、自分の力で道を切り開いていくような感覚があり、大きな達成感もありました。

留学中

インドネシア大学人文学部

 初めての一人暮らしはハプニングの連続でした。例えば、インドネシアでは電気代が前払い制なのですが、仕組みが分からず、突然部屋が真っ暗になることも。現地の乗り合いタクシーに乗れば、降り方が分からず、知らない場所まで行ってしまったこともありました。ホームシックで泣いてしまうことはありませんでしたが、部屋にゴキブリが出た時だけは、泣きながら隣人に助けを求めました

 何か困難に遭う度に自分の未熟さを実感し、悔しい気持ちになりましたが、困っているとすぐに声をかけてくれる現地の人々の温かさに何度も救われました。彼らと「もっと自分の言葉で交流したい」という思いが、学習への大きな原動力になりました。

 私が通っていたインドネシア大学(UI)には、外国人向けのインドネシア語プログラム“BIPA”があります。アジアの学生が多いと思っていましたが、実際にはオランダ・アメリカ・エジプト・エチオピアなど、さまざまな国の学生がいて、とても国際的な雰囲気でした。授業だけでなく、課外活動もとても充実していて、私は“Ngopi(コーヒーを飲みながらおしゃべりするクラブ)”に参加し、インドネシアの伝統的な遊びやボードゲームを楽しみながら、友人との交流を深めることができました。

留学後

 実は留学以前にもジャカルタに短期滞在したことがあり、そのときにできた友人たちと久々に再会できたことも、今回の留学の大きな喜びでした。一緒にお泊まり会をしたり、将来について語り合ったりするなかで、就職活動を控えた自分にとって、自分の将来像を深く考える大きなきっかけにもなりました。

 さらに、現地で生活する中で、インドネシアに駐在している多くの日本企業の方々とも出会うことができました。「言語を活かしてアジアに関わる仕事がしたい」と考える私にとって、このご縁はとても大切なものであり、多くの刺激と学びを得ることができました。

学食の人気メニュー、アヤムゴプレック

ジョグジャカルタのプランバナン寺院で

高校生・在学生へのメッセージ

 南山大学には、留学を選択せずとも、学内でも国際交流を体験できる環境が整っていると感じています。また、言語の習得に限らず、多様な価値観や世界の見方に触れるには、日本の大学で仲間と共に学ぶ時間も、かけがえのない経験だと実感しています。

 休学留学の魅力は、行き先や期間を自分の意思で柔軟に選べる自由度の高さにありますが、私にとって特に大きかったのは、「南山での学びの時間を削らずに、もうひとつの学びに挑戦できたこと」でした。自分の選択に責任を持ち、納得のいくかたちで学びたいと考えている方には、きっと実りある経験になると思います。

 留学を決めるにあたっては、ゼミの稲垣先生をはじめ、インドネシア人の先生方が、現地の情報をくださったり、学校選びの相談に乗ってくださったりと、大きな力になってくださいました。もし少しでも休学留学に興味があるなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。自分らしく選び、行動できる環境が、アジア学科にはあります!

インドネシア語クラスの先生と生徒

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