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第11回インドネシア語スピーチコンテスト(2018年11月18日開催)

開催報告

於 南山大学 D棟DB1教室

毎年の恒例となっている南山大学インドネシア語スピーチコンテストは、皆様方のご支援のおかげで、今回、第11回目を迎えました。インドネシア学生会名古屋支部と南山大学外国語学部アジア学科・国際教養学部国際教養学科の共催でおこないました。本コンテストのインドネシア語正式名Lomba Pidato dan Pembacaan Puisi Bahasa Indonesia にもあるように、例年通り「詩の暗唱」の部と「スピーチ」の部から成り、インドネシア学生会名古屋支部による見事なアトラクションも披露されました。出場者は合計22名で、合わせて約100名のご来場をいただき、盛会となりました。

本年も学外のご後援者の皆様によるお力添えをいただきました。特に、在日インドネシア大使館のご後援、冒頭のごあいさつと審査員をお務めいただいたロシアナ・スシアンダリ(Rossiana Susiandari)校長(東京インドネシア学校)、第1回から継続して審査員をお務めいただいている鏡味治也教授(金沢大学)、同じく審査員のメディアン・ムティアラ(Median Mutiara)先生(インドネシア学生会名古屋支部)には、本コンテストの根幹となるお役目を担っていただきました。改めて御礼申し上げます。

13:00定刻に開会となり、本学アジア学科長の中裕史教授から、ごあいさつを差し上げました。インドネシア語を交えたあいさつの言葉に会場全体が惹き付けられたように思います。続いて、ロシアナ校長より、インドネシア語でごあいさつをいただきました。まるでインドネシアにいるかのような雰囲気が創り出され、いよいよ始まるコンテストに実感が沸き、来場者の気が引き締まりました。

本学の間瀬朋子准教授(アジア学科)の司会進行、マンガ・ステファヌス講師(アジア学科)の懇切丁寧なインドネシア語チェック、アジア学科の学生7名による懸命なサポートの中、出場者13名による「詩の暗唱」の部が幕を開けました。

‘Orang-orang miskin’のような根気良く暗記しないといけない詩や、‘Pilihan’のような豊かな表現力を要求する詩の暗唱が次々と披露されました。暗記と表現の精度がとくに高く、選んだ詩とじっくり向き合っていることが質疑応答からうかがえた、杉山瑞奈さん(南山大学)、甲斐絢渚さん(摂南大学)、安部佑一郎さん(関東国際高校)の3名が入賞となりました。鏡味審査委員長による「単なる暗記でなく、詩自体の内容や背景を理解しようとすることがとても大切である。そうした上で豊かな表現や暗記が容易になる。」というご講評は、とくに出場者の胸に響いたことでしょう。

「スピーチ」の部には9名が出場しました。こちらの部もレベルの高い接戦となり、スピーチの技量のみならず、内容が光っていました。中でも、インドネシアと日本の国旗を題材としたスピーチ、乗り合いバスの「アンコット」を題材としたスピーチ、インドネシアでの自身のあだ名を題材としたスピーチは、それぞれのインドネシア滞在経験に裏打ちされ、活き活きとしたものでした。また、‘TariSaman’というダンスを取り上げた出場者は、実演を交えて会場を沸かせてくれました。内容・表現力・発音・質疑応答でとくに優れた印象を残した、浅生佳奈子さん(摂南大学)、大野健さん(南山大学)、妹尾南さん(摂南大学)の3名が入賞となりました。

会場票と審査員による選考を待つあいだ、インドネシア学生会名古屋支部所属で本学でもインドネシア語講師を務めているプリリヤシンタ氏の司会進行により、まずはアワン氏が本場のバリ舞踊を披露してくれ、来場者の皆さんはおおいに魅了されたことと思います。これに続き、歌唱、ダンス、アンクルン演奏と盛りだくさんのアトラクションが用意されており、会場はコンテストに引き続いて熱気につつまれていました。

表彰式では、上述の6名の表彰および景品授与がおこなわれ、インドネシア共和国教育文化省の言語振興育成機構長であるダダン・スネンダル氏から浅生佳奈子さんに総合優秀賞が授与されました。来場者全員での集合写真撮影の後、C棟1階のカンティーンにてインドネシア学生会名古屋支部の皆さんによるインドネシア料理を堪能しながら、コンテスト出場者の健闘をたたえつつ和やかに歓談する懇親会がもうけられました。

在日インドネシア大使館から、入賞者への景品であるインドネシア往復航空券および辞書、懇親会に対する援助を賜りました。インドネシア学生会名古屋支部には、審査員、アトラクション、懇親会だけでなく、さまざまな面で活躍していただきました。本学アジア学科および国際教養学科アシスタントの方々とサポートを引き受けてくれた学生の皆さんのおかげで、コンテストがスムーズに進行しました。また、同日午前に開催されていた日本インドネシア学会参加者にも多数ご来場いただきました。その他、この日のために集まってくださった皆様方に、この場を借りて厚くお礼申し上げます。そして、準備段階から終了後まで支えてくださった森山幹弘教授(国際教養学科)に感謝の意を表したいと思います。

スピーチコンテスト実行委員 稲垣和也 アジア学科教員

入賞者(敬称略)

暗唱の部
1位 杉山 瑞奈
2位 甲斐 絢渚
3位 安部 佑一郎
スピーチの部
1位 浅生 佳奈子
2位 大野 健
3位 妹尾 南

会場の様子

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