原弘幸さん(09年度卒)
アジア学科で“想定外”を楽しみませんか
原弘幸さん(2009年度卒業:2013年10月 ウガンダにて)
在学中の思い出
語学の講義については、興味はあるものの成果は芳しくなく、常に落第気味だった記憶です。一方で外国語学部生らしく、インドネシアの文学作品を通してその当時の時代背景・歴史を学ぶ講義や域内の複数の国の経済の差異・特色を学ぶ講義などを、つまみ食い的に楽しんでもいました。
2年生を終えたところで大学を1年間休学し、留学しました。今考えると、帰国子女の同級生や留学する先輩たちの存在によって、自然と留学を決意していたように思います。語学の上達度合いはともかくとして、幅広い年齢・バックグラウンドを持つ日本人、様々な国からのクラスメイト、家族のように接してくれた現地人たちとの出会いは、私が持つ数少ない財産の一つです。
卒業後の自分
同級生より1年遅れの卒業となりましたが、無事に自動車会社に就職し、生産管理部門に配属されました。新調したスーツはほとんど着られることなく、作業着を着て工場内の一角で業務に励む日々でしたが、社会人としての基礎力を培ったと思っています。
3年ほど働いたところで退職し、JICAの青年海外協力隊事業に応募し、アフリカのウガンダという国に派遣されました。現地には2年間滞在し、市役所の一員として井戸の修理を促進し、支援する活動を行っていました。帰国後はインテムコンサルティング(株)という会社に就職し、開発コンサルタントとして働いています。アフリカの途上国に学校や病院を新設し、機材を供与するといった案件などに従事しています。
高校生・在学生へメッセージ
高校生の頃は、大学に入って4年間過ごして、就職をした会社で働き続けながら、30歳位までには結婚して子供を授かり、今頃は住宅ローンについて頭を悩ませている人生を送るだろうと漫然と想像していました。幸か不幸か、これらは一つも当てはまりませんでした。
高校生の私からすると、想像の斜め上(もしくは下)を行く人生を歩むことになりましたが、その道中では想像すら出来ないルートで人生を突き進む猛者たちとの出会いもありました。
大学で皆さんが今持っている「想像」の幅をぜひ広げて下さい。大学にはそのための物や人が揃っています。アジア学科を入り口として世界の広がりを体感し、様々な将来を想像し、向かっていく刺激的な時間を過ごしてはいかがでしょうか。