授業風景
【1年生向け】アジア学入門B(インドネシア)
2023年03月02日
科目名 | アジア学入門B |
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担当教員 | 稲垣和也(インドネシア担当)、宮原佳昭(台湾担当) |
授業概要 | ●この授業は講義形式でおこなわれます。 ●インドネシアの多様性と社会に関する基礎知識を身につけます。 ●台湾の歴史と文化、中台関係に関する基礎知識を身につけます。 |
科目の全体像 | 南山大学シラバスを参照 |
日時 | 第4クォーター(11~1月) |
授業の内容 | インドネシアの回(稲垣担当)は、『インドネシアの基礎知識』(めこん、2017年)というテキストを読んで内容の理解に努めます。インドネシアの人口、民族、国語、歴史、経済、政治、国際関係といったトピックを中心に解説します。 |
学生の感想・コメント | 【授業の進行や内容について】 ●教科書の内容を噛み砕いて分かりやすく説明してくれる。> 教科書だけでなく、ニュース映像、Webサイトを多用して様々な画像や資料をスクリーンで随時見せながら授業を進行していくところがわかりやすかった。> 映像や写真でインドネシアの特徴について学べることが印象的だった。> 関連するウェブサイトは基本的にインドネシア語のサイトだった。> 歴代の大統領や首相の写真を見れたのがわかりやすかった。 ●教科書の内容を急ぎ足な部分はあったけれどほとんど網羅して、おおまかなインドネシア情勢について知れた。> インドネシアの独立がかなり最近に行われたということに驚きました。さらに政治も安定しない時期も長かったという事にも驚きました。> インドネシアがどのように発展したのかについて知ることが出来ました。> 知っているのはスカルノやスハルトのみだったが、この授業でより深く学べることができたのがとても面白いと感じた。 ●その日の授業で扱う内容の中で重要な単語をあらかじめピックアップしてあるのが、今まで受けた授業にはなく新鮮だった。> 通常の講義と少し異なり、教科書を追って適宜重要語句の解説を受ける点が特徴的であった。通常の講義では、先生の用意したレジュメを用いて、1から説明を行う形であるが、本講義では教科書を読む予習が必須になる。> 授業課題として教科書をよく読む必要がある宿題があった。 【身についたと思う知識や技術について】 ●戦後におけるインドネシアがどんな歩み方をしているのか、他国とどのような関係にあるのかを理解できた。> 第2クォーターでインドネシアのこれまでの歴史を中心に学んでいたので、今回の授業ではインドネシアと他の国の関わりなど、より深く学ぶことができた。> インドネシアと日本や中国などの関係について理解を深めることが出来た。 ●インドネシアの歴史や成り立ちについて今回の授業で知識を身につけました。> まず、インドネシアがオランダ支配、日本の支配を受けて、どのように一つの国として成立したのかという観点において、流れを理解することができた。また、地名やその場所も地域の特徴とともに覚えることができた。 ●インドネシアの選挙や大統領に関する知識は全くない状態からのスタートだったのでこれらの知識が身についた。> 人口の年平均増加率を求められるようになった。> インドネシア情勢についてニュースなどでみることよりもより深い部分を知ることができた。進んで知ろうとしなければ理解することのできない政治的な流れなど、日本とは違う成り立ちで成長しているインドネシアについての知見が深まった。 ●インドネシアには多くの島があるけれど、授業を通して地名が何度も出てきたので、前よりも地名に馴染みが持てるようになった。> 民族の人口や州ごとに話されている言語、政治の移り変わりなど、自分で今まで調べなかったことを詳しく知ることができた。 ●インドネシアに関する知識や、要約を行う技術が身についた。> 今まで要約を適当にやっていたが、やり方がよくわかった。> 要約を文章の引用で済まさず、要旨を抜き取った上で自分の言葉で綴る技術を体得できた。> 表や図から読み取る技能が身についた。 【その他】 ●色々な知識を得て、さらにインドネシアって面白い国だなと思った。 ●中学高校時代に歴史の授業で学んだ内容が結びついたりすると面白かった。 |
担当教員のコメント | 担当教員(稲垣)からのコメント: インドネシア・台湾のことを同時に学べるアジア学科ならではの授業です。海外の情報を得る際に必要な視点が身につく授業だと思います。例えば、テキストに出てくる「リンガフランカ」や「ナサコム」といった沢山のキーワードを整理する作業をとおして、人物キーワードならその人に関係する出来事、地名キーワードならその位置や自然、社会キーワードなら情勢などに情報をつなげていきます。このようにキーワード一つからも視野をひろげることができます。 今年度は、『インドネシアの基礎知識』という教科書で学びました。なんらかの基礎知識を身につけるために皆さんならどうしますか? 漠然としていても知識は身につきません。できるだけ信頼できる情報源から情報を見つけ、重要だと思われる(何度も出てくる)情報を整理して互いに結びつけようとすることが大切です。これを授業では実践し、インドネシアの基礎知識をあるていど身につけられたように思います。上の、「学生の感想」にもあるように、「馴染みが持てるようになった」なら知識を吸収できています。担当教員の目から欲を言えば、その知識を活用してインドネシアについて説明できることを目指してくれればと思います。 |