授業風景
【2年生向け】基礎演習II
2023年01月31日
科目名 | 基礎演習II |
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担当教員 | 江口伸吾 |
授業概要 | この授業では、3・4年次の演習履修に向けて、基礎演習Iに続けて、アジア研究に必要な方法論に関する基本的知識を習得することを目標とする。演習形式の授業を実施し、各教員の専門分野に関する資料を学生自らが収集し、データを整理・分析して発表しあう。また、学生同士でプレゼン・質疑応答をすることで、プレゼンテーション技術の向上を図る。 |
科目の全体像 | 南山大学シラバスを参照 |
日時 | 第4クウォーター(11〜1月) |
授業の内容 | 1) 「中華世界」という観点から地域研究(Area Studies)の方法論を学ぶ。 2) 中国における新型コロナウィルス感染症対策の政策転換を事例にして、中国の特徴を多角的に考察する。 3) 以上の論点に関するディスカッションを通して、プレゼンテーション技術の向上を図るとともに地域研究への理解を深める。 |
学生の感想・コメント | ・私はこの授業を受けて、中国の政治体制やコロナウイルスについてクラスのみんなと議論した中で、同じ問題についてでも十人十色の意見があるという事を改めて知ることができた。これを受けて、今後ゼミや卒論を作成する際には、自分の意見をまとめるだけでなく、他人の意見を聞き、それを取り入れようと思った。 ・私は基礎演習を受講して更に中国のことについて深く知ることが出来たと感じています。自分の意見を発表するだけでなく、班ごとに質疑応答を行うことで様々な視点からの意見をみんなで共有することが出来たのでとても有意義な時間になりました。この知識をもとにこれからの授業やゼミに活かしていきたいです。 ・ゼロコロナ政策や中国の民主化についてなど、リアルタイムで問題となっている話題を専門家が書いた資料などで詳しく読み解いていけたことが良かった。またその中国の政策についての自分の意見に、グループワークを通して客観的な意見をもらえたことも、自分の知見を広げるきっかけになり面白い授業だった。 ・この授業では、最近話題になっている中国のゼロコロナ政策の打ち切りとそれに伴うウィズコロナ政策について、概要やその細部まで調査し交流を重ねました。まず、リアルタイムの中国の現代事情や中国人の特徴などを知るきっかけにもなり、一つの事案に対してグループに別れて交流することは非常に興味深く、色々考えさせられました。また、レジュメを発表する場では、同じ政策について調べるといっても皆それぞれ取り扱う分野が異なっており、中国の一つの動きに対してどのような意味があるのかを考察する場面も多く存在し、先生や仲間の捉え方や視点を学ぶ機会にもなりました。自分の視点にとらわれず多角的な視点を持つことが大切だなと学んだため、これを次年度のゼミ活動に活かしたいと思います。 ・私が興味のある分野は言語学的な分野なので、中国の政治や経済に関する内容は難しいと思っていた。しかし、新型コロナウイルスに関する新聞を通して、新型コロナウイルスは今の日本にとっても、切っても切り離せないくらい重要な内容だったので、議論することが楽しいと感じた。自分の意見だけではなく、他の人の意見を聞くことで、自分では思いもしなかった考え方が出てくるので、そういう意見もあるのかと刺激を貰った。広い視野を持って多角的に物事を捉えることは急には出来ないが、今回の授業内での議論を通して身につけていきたいと思った。 |
担当教員のコメント | この授業では、地域研究(Area Studies)という方法論を学ぶことを通して、皆さんそれぞれの問題関心を捉え直し、多様なアプローチから中国をはじめとするアジア地域の特徴を考察しました。また、中国の新型コロナウィルス感染症対策の政策転換を事例とすることにより、変化し続けるアジアの現在の一端にも触れることができたのではないかと思います。皆さんが、3年次から始まるより専門的な研究を進めていくための基礎的な体力作りとして役立つのであればとても嬉しいです。 |