短期大学部紹介 星の王子さま
No.15 「まじめ過ぎる」はまじめではない。
2012年08月01日
五番目のちょっと変わった小さな星には「点灯夫」が住んでいました。この人は「規則どうり」にランプに灯をともしたり消したりする役目を忠実に果たす人でした。王子はこの点灯夫が好きになりました。「親友にしてもいいと思った」のは彼だけでした。その理由は、「規則を忠実に守り」、「自分のためじゃないことに汗水流しているから」ということにあるようです。ここにも王子が何を大切にしているかが垣間見えますね。
でも、点灯夫自身はその仕事を喜んでやっている訳ではなく、「ぜんぜん面白くなんかない」「いつだって休みたい」と言っています。環境が、つまり、時代は変わっているのにまじめに昔の規則を守ろうと苦労している人。「まじめ過ぎる」こと。ここに問題がありそうです。周りを見る、自分で考え、工夫する、ということも大切にしたいですね。
市瀬英昭