学科紹介 教員紹介
籾山洋介(もみやま ようすけ):教授
自己紹介
「ノーアウト満塁」という一つの状況でも、どちらのチームを応援しているかによって「チャンス」とも「ピンチ」とも表現できます。同じ出来事を異なる視点から捉えるという認知能力が私達にはあるわけです。このような些細なことに気づくことが、日本語の研究への第一歩となることもあります。
私は、現代日本語の意味論(特に認知言語学の枠組みでの研究)を専攻しています。日本語母語話者の頭の中にある「意味」に関する諸々の知識を、日本語の多様な言語事実に基づいて体系的に記述することが大きな目標です。近年、特に、認知言語学の基本的な考え方である「百科事典的意味観」(おおよそ、言語に関する知識と世界・事物に関する知識は連続的であるという想定)に基づき、日本語の語の意味の多様な特徴を解明し、体系化することを目指しています。
普段意識しないで使っている日本語も、言語学を学ぶといろいろと面白いことがわかってきます。身近な日本語について一緒に考えましょう(「若者言葉」「流行語」等も大事な研究対象です)。
主な担当科目
言語分析A、現代日本語の構造、ことばとは、日本文化学演習、日本文化学基礎演習など